「最近、シミとかシワより“肌そのもの”が気になる」
「ファンデーションを変えるより、すっぴんの質を上げたい」
そんな人がここ数年でぐっと増えてきて、
その流れのなかで注目されているのが、“肌育注射(スキンブースター系・バイオスティミュレーター系注射)”です。
とくに名前を聞くことが多くて、当クリニックの肌育メニューでもある
の3つです。
どれも「肌質をよくする注射」なのですが、
成分も、効き方も、向いている人も、実はぜんぜん違うんです。
“なんとなく知ってる”状態から、“自分はどれタイプか分かる”ところまでやさしく整理してみます。
(※具体的な使用薬剤・適応はクリニックごとに異なり、最終判断は医師が行います)
まずはざっくり:3つは「何を入れて、何を育てるか」が違う
スネコス:
ヒアルロン酸+アミノ酸で“やさしく再生”
スネコスは、非架橋ヒアルロン酸と複数のアミノ酸を組み合わせた“生体再生系”の注射です。
繊維芽細胞を刺激して、自分のコラーゲンやエラスチンを増やすサポートをしてくれるのが特徴です。
「ふっくら感」よりも、「ハリ・キメ・うるおい」のじんわりした底上げが得意。
目のまわりや首など、デリケートな部位にも使いやすい設計として扱われることが多いです。
プルリアル デンシファイ:
PN+ヒアルロン酸+マンニトールで“修復×保湿×抗酸化”
プルリアル デンシファイは、
- PN(ポリヌクレオチド)=肌修復・再生を促す成分
- 非架橋ヒアルロン酸=うるおい・弾力
- マンニトール=抗酸化作用でヒアルロン酸を守る
を組み合わせた、“肌密度を上げる”タイプの注射です。
くすみ・ツヤ・ハリなど、「肌の年齢」そのものを巻き戻すイメージで使われています。
ジュベルック:
PDLLA+ヒアルロン酸の“ハイブリッド・コラーゲンブースター”
ジュベルックは、
- PDLLA(ポリ乳酸)=長期的なコラーゲン生成をうながす成分
- ヒアルロン酸=即時的なうるおい・ふっくら感
を組み合わせたハイブリッド型スキンブースターです。
「すぐのうるおい」と「数ヶ月かけてじわじわ出てくるハリ」の両方を狙えるのが特徴で、ニキビ跡、毛穴、ちりめんジワなど、質感とハリの両方を変えていきたい肌に選ばれることが多いです。
どれも“肌育”だけど、キャラが違う
イメージで比べてみます。
- スネコス →
「やさしく寄り添うインナーケア」 → デリケートな目元や薄い肌を、ふんわり整えたい人に。
- プルリアル デンシファイ →
「肌の修復力を高める美容液点滴」 → くすみ・ツヤ・ハリ、ぜんぶ少しずつ底上げしたい人に。
- ジュベルック →
「長期戦で効いてくるコラーゲン貯金」 → 毛穴・ハリ・小ジワまで、“肌印象ごと変えたい”人に。
同じ“肌育注射”でも、「どこを、どれくらいの期間で変えたいか」で最適解が変わります。
向いている人・向きにくい人をざっくりとチェックしてみます。
スネコスが向きやすい人
- 目まわりの小ジワ・ちりめんジワが気になる
- 頬全体のハリ・キメ・うるおいを上げたい
- 「やりすぎ感」はイヤで、自然な変化が好き
- 初めての肌育注射で、マイルドなものから始めたい
注意したいケース
- すぐにガツンとボリュームアップしたい
- 深いシワや大きなたるみが主役(別の治療の方が近道なことも)
プルリアル デンシファイが向きやすい人
- 顔全体のくすみ・ツヤ不足・ハリ不足が気になる
- 年齢とともに「肌密度」が落ちた感じがする
- 頬〜こめかみ、首、デコルテ、手の甲など“面”をきれいにしたい
- 肌の修復力を上げたい(ダメージの蓄積をリセットしたい)
注意したいケース
- 強い炎症・湿疹が出ている
- 一時的なふっくら感より「輪郭の引き上げ」が最優先
ジュベルックが向きやすい人
- 毛穴の開き・ニキビ跡・細かい凹凸が気になる
- フェイスラインよりも肌質・ハリ感のアップが目標
- 「数ヶ月かけてじわじわ変わる」タイプの治療が好み
- 長期的なコラーゲン貯金をしたい
注意したいケース
- すぐに大きくボリュームを足したい(ヒアルロン酸フィラーの方が向くことも)
- 強い炎症ニキビが今まさに出ている
- 体質的にコラーゲン刺激系の注入が向かないと判断された場合
効果の出方・持続の“テンポ”も3者三様で
おおまかなイメージですが…
- スネコス →
数回の施術で、ハリ・うるおい・キメの変化を感じやすい → ナチュラル寄りの変化で、デリケートな部位に使われやすい
- プルリアル デンシファイ →
施術後、ツヤ・透明感・なめらかさがじんわり → 複数回の施術で「肌年齢」が若返ったような印象に
- ジュベルック →
ヒアルロン酸で早めのうるおい+PDLLAで数ヶ月かけてハリアップ → 時間とともに、毛穴・キメ・ハリ感の「じわじわ変化」が出てくる
どれも「1回で一生OK」というものではなく、数回〜メンテナンスを前提に“育てる”注射と考えるのが現実的です。
迷ったときの簡単チャート
A:いちばん気になるのは?
- 目のまわり・首のちりめんジワ/うるおい不足 → スネコス寄りで相談
- 顔全体のくすみ・ハリ・ツヤ不足 → プルリアル デンシファイ寄りで相談
- 毛穴・ニキビ跡・肌の凹凸+ハリの低下 → ジュベルック寄りで相談
B:変化のスピードは?
- 「まずはマイルドに、ナチュラルでいい」 → スネコス or プルリアル デンシファイ
- 「数ヶ月かけていいから、質感ごと変えたい」 → ジュベルックを含む設計
もちろん、実際のメニューは、肌診断・カウンセリング+医師の診察を通して決まります。
まとめ:肌育注射は「今の自分の肌に合う“育て方”を選ぶ」時代
どれを選ぶかは、年齢ではなく
「今の肌の主役悩み」と「どんなスピードで変わりたいか」で決めるのがいちばんスマートです。
免責(医療記事の注意書き)
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療効果を保証するものではありません。
施術の適応・使用薬剤・回数・リスクは肌状態や既往歴により異なります。
実際の治療については、必ず医師の診察のうえでご相談ください。